建築家 小嶋一浩さん+赤松佳珠子さん/CAtの設計によるインターナショナルスクール「ISAK」の新校舎と寮が建設され内覧会のお誘いをいただきました。知人が設計担当者ということもあり、建築関係者向けの内覧会にお伺いました。標高1000m程の別荘地帯の中に敷地はあります。林の中でとても環境の良いところです。校舎は790㎡程度の木造平屋です。その担当者曰く、少人数のグループに対しとても多様なカリキュラムを提供する学校側の要求はそれほど多くなくなかったそうです(教室がいくつほしいとか、広さがこれくらいとかの要求がほぼない)。そこで、設計者は敷地の斜面がそのまま建物の中にある様な床を作っています。その段差が腰掛けになったり、本棚になったり、タブレットの充電場所になったりしています。このなんとなく生徒が集うスペースに、如何に自然なコミュニケーションを生みだす仕掛けを作るかが設計の肝だったのだろうなと考えながら見学しました。教室の箱をデザインしているというより、コミュニケーションのきっかけを促す空気感をデザインしているように感じて帰ってきました。