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新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
 スズケン一級建築士事務所では、心に届く建築を目標に建築設計を続けています。周辺環境、光、風、雨、雪、温湿度、平面・断面・立面計画、機能性、性能、構造、設備、外構計画、コストと様々な要素を考慮しながらデザインを検討します。それらの要素を加味しながらどうしたら使い手の感情を揺さぶることができるか、日々考えながら設計を進めてきました。そんな中で昨年手掛けたいくつかの仕事を契機に設計分野から施工の一端を担う設計事務所として活動範囲を広げました。ここで言う施工とはハイクオリティーな職人技の極みや、コストを抑える目的ではなく、作ることをきっかけとした小さな集団の連帯を目的としています。施工を通して共有された空間と時間とそれに伴い生まれる物語は、次の世代にまで引き継がれる可能性を感じています。心に届く建築には、施工という時間を通した物語作りも、有効な要素であると可能性を感じています。建築の建設・改修過程に於いてそのようなプログラムをインストールすることができるのは、小規模設計事務所ならではの領域ではないかと実感しています。
 また、これらの施工に大きく寄与する技術として、デジタルファブリケーション技術があります。これまでに考えられなかったような複雑な施工が職人でなくとも可能です。
 3年前より進めてきた設計のBIM化も、ものづくりを多人数のクライアントと可視的に共有するためのツールとして有効に働きます。また、デジタルファブリケーションとの組み合わせには欠かせない設計手法となっています。本年は、現場の職人への敬意をはらいながら、これらの技術を駆使し、これまで行ってきた建築デザインをさらに前進させます。これまで以上にクライアントの期待を超える空間と価値の提供ができるよう精進していく所存です。本年もスズケン一級建築士事務所を何卒よろしくお願いいたします。
 最後になりましたが、新しい1年が皆様にとって実り多き年であるようお祈り申し上げます。
2019年1月7日 鈴木貴詞

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